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研究内容Research


医療診断に向けた非侵襲心臓硬さセンシング


      

 心臓は硬くなると負担が増大するが,心臓硬さを正確に評価するには,心臓の動きと心臓内の圧力の両者を計測する必要がある.このうち,心臓の動きについては超音波診断装置で計測できるが,心臓内の圧力についてはカテーテルを挿入しない限り正確な測定は不可能である.しかしながら,このような侵襲方式の診断は,患者および医師にかかる負担などから敬遠されがちであり,非侵襲での評価法が強く望まれている.そこで,本研究では,心壁硬さを含む左室拡張機能に関する非侵襲方式の心臓硬さセンシング手法について議論する.二層弾性モデルおよび内外圧を受ける厚肉円筒モデルに基づいた硬さ評価指標を提案し,心臓の超音波映像を利用した提案手法によって心臓の硬さを定量的に評価できる可能性を示す.


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Normal ventricle

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DHF ventricle

  • 東森充,小塩豪,竹田泰治,坂田泰史,山本一博,金子真: 厚肉円筒モデルに基づく心室壁の非侵襲硬さセンシング, 計測自動制御学会論文集, vol.46, no.1, pp.24-30, 2010.
  • Y. Takeda, Y. Sakata, M. Higashimori, T. Mano, M. Nishio, T. Ohtani, M. Hori, T. Masuyama, M. Kaneko, and K. Yamamoto: Noninvasive Assessment of Wall Distensibility with the Evaluation of Diastolic Epicardial Movement, Journal of Cardiac Failure, vol.15, no.1, pp.68-77, 2009.